
ショウタ去年の12月、電話が鳴りっぱなしで半分以上お断りしました…。なのに11月はヒマだったんですよね。
ダンドリ親方ほいじゃ、今日の段取りいこうや!結論から言うけぇね、年末は12月に入ってから動いたら遅いんよ。
年末の大掃除の時期は、ハウスクリーニングの依頼がいちばん集まる時期です。ただ、個人でやっていると、12月の後半に依頼が集中して断るしかなくなり、その前の11月は予定がスカスカ…ということが起きがちなんです。
ハウスクリーニングの年末予約は、この3つで取りこぼしと詰め込みが減ります。
- 10月のうちに受けられる件数(予約枠)を数える
- 11月の作業は値引きより「日程を選べる」で案内する
- 作業時間・キャンセル・受付の締め切りを先に文章にしておく
この記事では、個人のハウスクリーニング業者向けに、予約枠の数え方(計算例つき)、10月〜1月の段取り、そのまま使える案内文の例、受付で決めておくことの順にまとめました。開業してすぐの集客の全体像はハウスクリーニング開業後の集客で紹介しているので、この記事では「年末の予約の取り方」に絞って深掘りします。
ハウスクリーニングの年末予約でやりがちな失敗3つ
年末の予約でよくある失敗は、だいたい次の3つです。どれも腕の問題ではなく、段取りの問題なんです。
- 12月になってから案内を始める:お客さんの予定が固まる頃には、ほかの業者で決まっていることが多い
- 来た順に全部受ける:12月後半に詰め込みすぎて、移動が間に合わない・仕上げが雑になる
- キャンセルや日程変更の決まりがない:直前の取り消しで1日が空き、代わりも埋まらない
12月に慌てる年末
- 12月に入ってから案内する
- 来た順に全部受けて詰め込む
- キャンセルの決まりがない
- 断ったお客さんはそれっきり
11月から埋まる年末
- 11月上旬から案内を始める
- 枠を数え、入らない分は11月へ
- 作業時間・キャンセルを先に書く
- 断るときは年明けの日程を添える
差がつくのは腕より、受付の段取りです。
ショウタ全部やってました…。来た電話を順番に入れて、気づいたら28日に3件入ってたこともあります。
ダンドリ親方それは体も口コミも削れるけぇ、ぶちもったいないんよ。
急いで仕上げた1件の口コミは、来年の予約にも響きます。口コミの頼み方はGoogle口コミの増やし方にまとめています。
予約枠を数える|12月に何件受けられるかの計算例
まずは「年末に何件まで受けられるか」を数えましょう。これが決まっていると、どこまで受けて、どこで締め切るかを迷わずに決められます。
数え方はシンプルです。働ける日数 × 1日に受ける件数。ポイントは、1日の件数を「頑張れば入る数」ではなく「移動と片付けを入れても無理なく終わる数」にすることです。
| 項目 | 例 | 決め方のヒント |
|---|---|---|
| 12月に働ける日 | 24日 | 休み・予備日・家の用事を先に引く |
| 1日に受ける件数 | 2件 | 自分の実際の作業時間+移動時間で決める |
| 予備の枠 | 4件分 | 追加作業・雨・体調不良に備えて空けておく |
| 受けられる件数 | 44件 | 24日×2件=48件から予備4件を引く |
数字はあくまで例です。換気扇とキッチンと浴室のセットなのか、浴室だけなのかで1件の時間は大きく変わるので、去年の作業記録やスマホの写真の時刻から、自分の実際の時間で数えてみてください。
ショウタ数えたことなかったです。でも枠を決めたら、売上が減っちゃいません?
ダンドリ親方ここが段取りのキモじゃけぇ。枠を数えたら「11月に回せる分」が見えるんよ。
たとえば、仮に1件3万円の大掃除セットで考えてみます。12月に入りきらずに10件断っていたなら、それだけで30万円分の仕事を逃していたことになります。そのうち半分の5件を11月に移ってもらえれば、15万円分を取りこぼさずに済む計算です。
12月の枠が埋まり始めたら、「11月なら日程を選べます」と案内して、早めでもよいお客さんから11月に移ってもらいましょう。
年末予約の段取り表|10月〜1月と12月の締め切り
年末の予約は、10月から1月までをひと続きで考えると楽になります。時期ごとにやることを並べると、次のとおりです。
- 10月メニューと予約枠を決め、写真と情報をそろえる
- 11月上旬去年のお客さん・Googleマップで受付開始
- 11月前倒しできる作業を進める
- 12月上旬残り枠をこまめに更新
- 12月中旬締め切りを告知し、年明けを案内
- 1月お礼と、春の引っ越し時期の案内
時期ごとの流れは図のとおりです。開業直後の準備も含めた全体の流れはハウスクリーニング開業後の集客にまとめたので、ここでは12月の「残り枠の出し方」と「締め切りの決め方」を見ていきます。
残り枠は「日付×午前・午後」で出す
「残りわずか」より、「12/20(土)午前×・午後○」のように日付で出すほうが、お客さんはすぐ決められます。埋まった日は早めに「受付終了」にしましょう。
締め切りは「枠が埋まる日」から逆算する
目安の一つとして、先に数えた予約枠(例では44件)の8割ほどが埋まった時点で締め切り日を告知すると、駆け込みの依頼を受けても予備の枠を残しやすくなります。
12月に断るしかなかったお客さんも、「1月の中旬なら空いています」と一言添えるだけで、年明けの予約になることがあります。断るときこそ、次の日程を出すのがコツです。
そのまま使える年末予約の案内文の例
案内は、長い文章より「いつまでに・何を・どう頼めばいいか」が一目で分かるほうが伝わります。場面ごとの例文を置いておくので、屋号や日付を変えて使ってください。
去年のお客さんへ(LINEやSMS)
〇〇様 昨年はお掃除のご依頼ありがとうございました。〇〇(屋号)です。今年も年末の大掃除のご予約を受け付けています。12月は混み合いやすいため、11月中のご予約だと日程を選びやすくなっています。ご希望があれば、このままご返信ください。
Googleマップの投稿(イベント)
Googleビジネスプロフィールの投稿は「最新情報」「特典」「イベント」から選べます。イベントなら開始日と終了日を入れられ、予約などのページへ進むボタンも付けられます。受付期間を「11月1日〜12月20日」のように入れておくと、いつまで頼めるかが伝わりやすくなります。なお、説明文に電話番号を書くと不承認になる場合があるので、連絡はボタンからホームページへつなぎましょう。
【年末の大掃除 ご予約受付中】換気扇・キッチン・浴室などのセットをご用意しています。12月後半は混み合いやすいため、11月のご予約がおすすめです。空き状況はホームページでご確認いただけます。
締め切りのお知らせ(12月中旬)
年内のご予約は、〇日でいったん締め切らせていただきます。年内に間に合わなかった方は、1月〇日以降の日程でご案内できます。
Googleマップへの載り方そのものを整えたい場合は、MEO対策を自分でやる方法も参考にしてください。チラシで案内するなら、チラシの作り方のとおりQRコードで空き状況のページへつなぐと、電話に出られない作業中も予約を逃しにくくなります。
◎○△で比べる|年末の予約の受け方
年末は作業中に電話が鳴ることが増えます。どの受け方がいいか、比べてみましょう。
| 受け方 | 取りこぼしにくさ | 手間 | ひとこと |
|---|---|---|---|
| 電話だけ | △ | △ | 作業中に出られず、かけ直す前に他へ流れやすい |
| LINE・SMS | ○ | ○ | 休憩中に返せる。写真で汚れ具合も見せてもらえる |
| ホームページに空き状況+問い合わせ | ◎ | ○ | 夜でも空き日を見て申し込める。更新はこまめに |
おすすめは、電話もLINEも残したうえで、ホームページに「年末の空き状況」と「頼む前に知りたいこと(作業時間・準備しておくこと)」をまとめておく形です。お客さんが自分で確かめられるほど、同じ質問に答える手間が減ります。
受付で決めておくこと|作業時間・キャンセル・当日の確認
年末は1日の予定がぎっしりなので、受付のときの決まりがあいまいだと、1件のずれが後ろの予定に響きます。次のことは先に決めて、予約の時に伝えるか、ホームページに書いておきましょう。
- 1件の作業時間の目安
- 作業する場所と範囲(どこまでがセットか)
- 駐車場の有無と停める場所
- 水道・電気を使わせてもらうこと
- 当日までに片付けてほしい物
- 追加の汚れが見つかった時の相談の仕方
- 日程変更・キャンセルの連絡期限
- キャンセル料を取るなら、その条件と金額
- 支払い方法
- 年内の受付締め切り日
予約の時に伝えるか、ホームページに書いておくと揉めにくくなります。
キャンセル料を決める場合は注意が必要です。消費者契約法第9条では、個人のお客さんとの契約で、解除(キャンセル)のときの損害賠償や違約金を決めていても、解除の時期などの区分ごとに、同じ種類の契約で事業者に生じる「平均的な損害」を超える部分は無効とされています。また、キャンセル料を請求するときに、お客さんから説明を求められたら、金額の決め方の根拠をおおまかに説明するよう努めることになっています。
「何日前なら、いくらか」は、日にちの区分ごとに自分にどれくらい損が出るかを考えて決め、予約の時点で伝えておくのが基本です。金額の決め方に迷ったら、弁護士や商工会議所などの相談窓口に確かめてみてください。
ショウタキャンセル料、言い出しにくくて決めてなかったです。
ダンドリ親方言いにくいけぇ、先に紙やページに書いとくんよ。「決まりなので」で済むけぇ、お互い気まずうならん。
今日からできること
- 去年の12月の作業記録(なければ普段の1件)を見て、1件にかかった時間と移動時間を書き出す
- 12月に働ける日を数え、予約枠を決める
- 年末用のセットメニューを1つ決め、作業前後の写真を3組選ぶ
- 去年のお客さんの連絡先を一覧にし、11月上旬に送る案内文を下書きする
- キャンセル・日程変更・当日の準備のお願いを、3行の文章にしておく
どれも30分ほどでできます。全部いっぺんにやらなくても、1と2をやるだけで、今年の年末の動き方が変わりますよ。
まとめ
- ハウスクリーニングの年末予約は、10月のうちに予約枠を数えるところから
- 12月に入りきらない分は、11月に移ってもらう
- 案内は去年のお客さん・Googleマップ・ホームページの3か所で、11月上旬から。残り枠は日付で見せる
- 断るときは年明けの日程を添えて、次の予約につなげる
- キャンセルなどの決まりは先に書いておき、金額は無理のない根拠で決める
年末の予約を受け付けるページを用意したい方は、無料の試作でハウスクリーニング向けのページを一度見てみてください。料金は料金ページにまとめています。業種ごとの見せ方はハウスクリーニングのホームページでも紹介しています。
ダンドリ親方10月に段取りを組んだ人が、12月に笑えるんよ。今日は枠を数えるだけでもええけぇ、やってみんさい!
出典・参考:Googleビジネスプロフィール ヘルプ「ビジネス プロフィールの投稿を作成、管理する」、消費者庁「消費者契約法 逐条解説」(第9条)



