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業種別の集客

エアコンクリーニング・取付の集客|個人業者が繁忙期と閑散期に予約を増やす方法

2026-10-06 文:職人ウェブ

エアコンクリーニングや取付工事の仕事は、一年の中で忙しさの差がとても大きい仕事です。暑くなる前から夏にかけては電話が鳴りやまず、作業中に出られない電話がたまっていく。一方で、秋が深まると急に予定表が空いてくる。個人や一人親方でエアコンの仕事をしている方なら、思い当たることが多いのではないでしょうか。

この記事では、個人のエアコン業者が「繁忙期は取りこぼさず、閑散期は仕事を作る」ために、何をどの時期にやればよいかをまとめました。紹介サイト(ポータル)、Googleマップ、自社ホームページ、リピート、閑散期の別メニューという5つの入口を、時期ごとに整理しています。

エアコンの集客は「季節の波」を前提に考える

エアコンの依頼は、気温と一緒に動きます。冷房を使い始める時期に「冷えない」「カビ臭い」と気づく人が増え、取付も夏に向けて一気に集中します。

業界団体の日本冷凍空調工業会は、4月10日を「エアコン試運転の日」としています。夏場に設置や修理が集中すると、何週間も待つことになりかねないので、早めに試運転をして不具合を見つけておこう、という呼びかけです。つまり、業界全体として「夏は混む」ことが前提になっているということです。

この波を変えることはできません。できるのは、次の2つです。

集客というと「新しいお客さんを増やすこと」と考えがちですが、エアコンの仕事では、繁忙期の取りこぼしを減らすだけでも売上は変わります。まずは自分の一年を、次のように分けて考えてみてください。

時期の目安状態やること
1〜3月比較的空いている写真の整理、料金表の見直し、ホームページやGoogleマップの手入れ
4〜5月依頼が増え始める早めの予約をすすめる案内、昨年のお客さんへの連絡
6〜8月繁忙期取りこぼし対策、口コミ集め、施工写真をためる
9〜10月落ち着き始める暖房前のクリーニング案内、別メニューの準備
11〜12月閑散期・年末年末の大掃除向けの別メニュー、来年の予約の受付

忙しくなる時期は地域や気候、取付中心かクリーニング中心かで変わります。表は目安なので、自分の過去の予定表や売上の記録で確かめてください。

紹介サイト(ポータル)は「入口」として上手に使う

独立したばかりのエアコン業者にとって、くらしのマーケットのような紹介サイトはとても心強い入口です。出店料や月額費用がかからず、予約が成立したときだけ手数料がかかる仕組みのサイトもあり、始めた日から多くのお客さんの目に触れる可能性があります。口コミがサイトの中でたまっていけば、それ自体が信用になります。

手数料は一度、年間で計算してみる

一方で、手数料は件数が増えるほど積み重なります。くらしのマーケットの出店者向けの案内では、予約手数料は予約成立金額(税込)の20%(税抜)で、20%が2,000円に届かない場合は1件2,000円(税抜)とされています。エアコンクリーニング1台のように単価が1万円前後の仕事が多いと、最低額の2,000円がかかる予約も出てきます。

繁忙期に何件、いくらの仕事をしたかが分かれば、年間の手数料はおおよそ計算できます。くらしのマーケットの手数料計算機に件数と金額を入れると、月いくら・年いくらかがすぐに分かります。

紹介サイトで出会ったお客さんを「次につなげる」

紹介サイトの良さを活かしつつ頼りきりにならないためには、「サイトで出会ったお客さんに、屋号を覚えてもらう」ことが大切です。作業後に渡す名刺や作業報告に屋号をはっきり書き、次の掃除の時期の目安を伝えておくと、翌年に屋号で検索してもらえることがあります。

紹介サイトによっては、サイトの外での直接のやりとりや連絡先の交換について決まりを設けている場合があります。必ず利用規約を確認し、その範囲で工夫してください。紹介サイトと自社ホームページの役割の違いは紹介サイトと自社ホームページの使い分けにまとめています。

Googleマップで「近くのエアコン屋」に見つけてもらう

「エアコンクリーニング 近く」「エアコン取付 ○○市」と検索すると、検索結果の上の方に地図と店の一覧が出てきます。ここに出てくるのが、Googleビジネスプロフィール(Googleマップに店の情報を載せる無料の仕組み)に登録している店です。

個人でもやっておきたい設定

登録の手順や、自宅住所を出さない方法はGoogleビジネスプロフィールの登録方法でくわしく説明しています。

繁忙期こそ口コミを頼む

エアコンの仕事は、一年のうち夏前後に作業件数が集中します。つまり、口コミを頼めるお客さんがもっとも多いのも繁忙期です。忙しいと後回しにしがちですが、作業後に「よろしければGoogleに一言いただけると励みになります」と口コミ用のリンクを送るだけなら、1件あたり1分もかかりません。

自社ホームページは「電話に出られない時間」の受付係

繁忙期のエアコン業者がいちばん困るのは、作業中に鳴る電話です。脚立の上でファンを洗っている最中に電話に出るのは難しく、折り返したときにはもう別の業者に決まっていた、ということも起こります。

自社ホームページは、この「出られない時間」にお客さんの疑問に答え、予約の連絡を受け取る受付係の役目を果たします。

料金表と追加費用の条件を先に見せる

エアコンのお客さんがいちばん気にするのは「結局いくらかかるのか」です。電話で同じ質問に何度も答える代わりに、ホームページに次のことを書いておきましょう。

専用コンセントの増設や配線の工事などの電気工事は、内容によって電気工事士の資格が必要です。自分で対応できる範囲と、資格を持つ人に頼む範囲を分けて書いておくと、お客さんとの行き違いを防げます。

電話以外の連絡方法を用意する

電話に出られない時間が長いなら、メッセージやメールフォームなど、文字で連絡できる方法を用意しておくと取りこぼしが減ります。「エアコンの型番と、室外機の場所の写真を送ってください」と書いておけば、折り返しの電話で見積もりの話まで一度に進められます。

「空いている時期」の案内を載せる

「6〜8月は予約が埋まりやすいので、春や秋のご依頼がおすすめです」と書いておくと、急ぎでないお客さんが時期をずらしてくれることがあります。お客さんにとっても待たずに済むので喜ばれる案内です。エアコン業者のホームページに載せたい内容は、エアコン屋さんのホームページのページにもまとめています。

リピートと紹介を「季節の案内」で育てる

エアコンクリーニングは、一度頼んで満足したお客さんが、また次の時期に頼んでくれやすい仕事です。新しいお客さんを探すより、一度来てくれたお客さんに思い出してもらう方が、手間も費用もかかりません。

お客さんの記録を残しておく

作業のたびに、次のことを記録しておきましょう。紙のノートでも、スマホの表計算でも構いません。

この記録があれば、次に連絡が来たときに「前回は2台でしたね」と話が早く進みますし、季節の案内を送る相手のリストにもなります。

お客さんの連絡先は個人情報です。案内を送ってよいかは作業のときに一言確認し、「もう送らないでほしい」と言われたら送らないようにしましょう。記録したスマホやノートの管理にも気をつけてください。

案内の文例

春や秋に、前のお客さんへ短い案内を送るときの文例です。

押し売りにならないよう、時期の情報と「お気軽に」の一言にとどめるのがコツです。

紹介をお願いするひと言

作業後に満足してもらえたときは、「ご近所やご家族でエアコンのことでお困りの方がいたら、ぜひご紹介ください」と一言添え、名刺を2〜3枚お渡ししておきましょう。エアコンの悩みは同じ時期に周りでも起きやすいので、紹介につながることがあります。

閑散期は「別メニュー」で予定を埋める

秋から冬にかけての閑散期をどう過ごすかは、エアコン業者の大きなテーマです。エアコンクリーニングで身についた分解・洗浄の技術や道具は、ほかの掃除の仕事にも活かせることがあります。

エアコンの技術を活かしやすいメニュー

メニュー需要が出やすい時期始めるときの注意
洗濯機(洗濯槽)の分解クリーニング通年。においやカビが気になったとき縦型とドラム式で分解の難しさが大きく違う。対応する機種をはっきり決める
レンジフード・換気扇の掃除年末の大掃除の時期油汚れ用の洗剤と、つけおきの道具が必要
浴室・キッチンなど水回りの掃除年末、引っ越しの前後素材ごとに使えない洗剤がある。傷をつけたときの対応も決めておく
エアコンの取り外し・移設引っ越しの多い時期取り外した室外機の扱いや、移設先での工事内容を事前に確認する

どれも、いきなり何でも始めるより、一つか二つに絞って練習し、手順と料金を決めてから案内する方が失敗が少なくなります。

「ついでに」を提案しやすくする

別メニューは、エアコンの作業に来たときに提案するのがいちばん自然です。料金表に「エアコンと同時のご依頼で○円引き」といった組み合わせを載せておけば、口で売り込まなくてもお客さんが自分で選んでくれます。年末に向けては、ホームページやGoogleマップの投稿で「大掃除の予約受付中」と早めに知らせておくとよいでしょう。

よくある失敗と、今日からできるチェックリスト

よくある失敗

今日からできるチェックリスト

  1. 去年の月ごとの作業件数を、予定表や売上の記録から書き出す
  2. 紹介サイトに払った手数料を、年間で計算してみる
  3. Googleビジネスプロフィールの業種・対応エリア・写真・ウェブサイト欄を見直す
  4. 機種ごとの料金の目安と、追加費用が出る条件を紙1枚にまとめる
  5. 電話に出られないときの連絡方法(メッセージ・フォーム)を決める
  6. 過去のお客さんの記録を一か所にまとめる
  7. 閑散期に始める別メニューを一つ決め、練習の予定を入れる

写真は、カビで汚れた吹き出し口と、洗浄後の排水を撮っておくのがおすすめです。エアコンの掃除を迷っている人の背中を押してくれます。

まとめ

個人のエアコン業者の集客は、季節の波を前提に「繁忙期は取りこぼさない」「閑散期は仕事を作る」と分けて考えるのが近道です。紹介サイトは入口として上手に使い、Googleマップと自社ホームページで屋号を覚えてもらい、記録を残したお客さんに季節の案内を送る。秋冬は、エアコンで身につけた技術を活かせる別メニューで予定を埋めていきましょう。

料金表や追加費用の条件をどう見せればよいか迷う場合は、ホームページを先に1ページ無料で試作してくれるサービスを使い、形にしてから考えるのも一つの方法です。

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