リフォームや水回り、エアコン工事、庭の手入れなど、職人の仕事を紹介してくれるサイトは今ではたくさんあります。登録すれば仕事の依頼が届くので、「自分でホームページを持たなくても、紹介サイトで十分では」と考える方もいるでしょう。
紹介サイトには紹介サイトの良さがあり、自社のホームページには別の役割があります。この記事では、特定のサービスの話ではなく、紹介サイト・マッチングサイト全般と自社ホームページの違いを整理し、どう使い分けるとよいかを考えます。
紹介サイトと自社ホームページの基本的な違い
紹介サイトは、たくさんの業者の情報を一か所に集め、お客さんがそこから選ぶ仕組みです。サイトの運営者が集客をしてくれるので、登録するだけで多くの人の目に触れる可能性があります。
自社ホームページは、自分の屋号だけの場所です。お客さんが見るのは自分の情報だけで、ほかの業者と同じ画面に並ぶことはありません。そのかわり、見に来てもらうための工夫は自分でする必要があります。
一言でいえば、紹介サイトは人の多い商店街に店を出すようなもの、自社ホームページは自分の店の看板と店構えのようなものです。
項目ごとに比べてみる
| 比べる点 | 紹介サイト・マッチングサイト | 自社ホームページ |
|---|---|---|
| お客さんの集まり方 | サイトが集めてくれる | 検索や地図、口コミなどから自分で集める |
| かかる費用 | 成約ごとの手数料、掲載料などがかかることが多い | 作成・維持の費用。依頼が増えても手数料はかからない |
| 価格の比べられ方 | 同じ画面で他社と並び、価格で比べられやすい | 自分の情報だけを見てもらえる |
| 見せ方の自由さ | サイトの決まった形の中で書く | 写真・文章・構成を自由に決められる |
| 口コミや実績の行き先 | そのサイトの中にたまる | 自分の屋号のもとに残る |
| やめたとき | 掲載をやめると情報も見えなくなることが多い | 続ける限り自分の場所として残る |
手数料や掲載料の仕組みは、サイトによって大きく違います。登録前に、料金、支払いの時期、キャンセル時の扱い、退会の条件を必ず確認してください。
紹介サイトの良いところ
紹介サイトの一番の良さは、始めたその日から、自分では届かない多くのお客さんに見てもらえる可能性があることです。開業したばかりで知り合いからの紹介が少ない時期や、閑散期に仕事を埋めたいときには心強い存在です。
また、予約や支払いの仕組みをサイトが用意していることも多く、事務の手間を減らせる場合があります。サイトの中で口コミがたまっていけば、それ自体が信用にもなります。
紹介サイトだけに頼るときに気をつけたいこと
手数料が積み重なる
一件あたりの手数料は小さく見えても、依頼が増えるほど合計は大きくなります。年間でどのくらい払っているか、一度計算してみるとよいでしょう。
価格で選ばれやすい
同じ画面に似たような業者が並ぶため、お客さんはどうしても価格を見比べます。丁寧な仕事や細かな気配りといった価格以外の良さが、伝わりにくい面があります。
自分の名前が残りにくい
お客さんの記憶に残るのが「あのサイトで頼んだ人」になり、次に頼みたいときもまたサイトから探す、ということが起こりがちです。せっかくの常連さんとのつながりが、自分の屋号に結びつきにくくなります。
サイトの方針に左右される
手数料や表示の順番、掲載のルールは、運営者の判断で変わることがあります。自分では決められない部分が大きいほど、仕事の量が外の事情に左右されやすくなります。
自社ホームページが受け持つ役割
自社ホームページは、紹介サイトの代わりというより、お客さんとのつながりを自分の手元に残すための場所と考えると分かりやすくなります。
- 一度頼んでくれたお客さんが、次に屋号で検索したときに見つけられる
- 知り合いから紹介されたお客さんが、事前に仕事ぶりを確かめられる
- 紹介サイトでは書ききれない、自分のこだわりや工事の考え方を伝えられる
- Googleマップや名刺、チラシから、自分の情報にまっすぐ案内できる
紹介サイトで新しいお客さんと出会い、その後のつながりは自分の屋号で受け止める。この形が、両方の良さを活かしやすい使い方です。
両方を上手に使い分けるには
- 役割を決める:紹介サイトは新しいお客さんとの出会い、自社ホームページはリピートと紹介の受け皿、と分けて考える
- 名刺に自分の連絡先を:紹介サイト経由の仕事でも、サイトの決まりの範囲で、屋号と自分のページが分かるものをお渡しする
- 情報をそろえる:屋号、対応地域、できる工事の書き方を、紹介サイトと自社ページで食い違わないようにする
- 手数料を定期的に見直す:紹介サイトに払っている金額と、そこからの仕事の量を年に一度は比べる
紹介サイトによっては、サイト外での直接のやりとりを制限している場合があります。利用規約に反しない範囲で、自分の名前を覚えてもらう工夫をしましょう。
まとめ
紹介サイト・マッチングサイトは、多くのお客さんと出会える便利な入口です。一方で、手数料、価格での比べられやすさ、自分の名前が残りにくいといった面もあります。自社ホームページは、出会ったお客さんとのつながりを自分の屋号のもとに残す場所です。どちらか一つではなく、役割を分けて使うのがおすすめです。
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