「ホームページは無料でも作れるらしい」と聞いて、試しに登録してみた職人さんもいるのではないでしょうか。無料の作成サービスはよくできていて、うまく使えば十分役に立ちます。ただ、現場仕事の合間に作る職人さんならではのつまずき方もあります。
ここでは特定のサービスの良し悪しではなく、無料の作成サービス全般で起きやすいことを五つ取り上げ、それぞれの対策を考えます。
無料サービスが手軽に使える理由
まず前提として、無料で使えるのには理由があります。多くの場合、次のような仕組みで運営されています。
- ページの中に広告を表示して、その収入でまかなう
- 基本は無料で、便利な機能を使うときだけ有料にする
- サービスの名前をページ内に表示して、宣伝の役目を持たせる
これ自体は悪いことではありません。ただ、この仕組みを知らずに使うと、「思っていたのと違う」と感じる場面が出てきます。
困りごと1 自分と関係ない広告が出る
無料の範囲で使っていると、ページの上や下、途中に広告が出ることがあります。何の広告が出るかは自分で選べないことが多く、場合によっては同業他社や、仕事と関係のない商品が表示されることもあります。
お客さんから見ると、どこまでがその職人さんの情報で、どこからが広告なのか区別しにくくなります。せっかく丁寧に書いた施工例の横に他社の広告が並ぶのは、やはりもったいないことです。
対策としては、広告を消せる有料の設定があるか確認しておくことです。その場合の月額がいくらになるかも、最初に見ておくと後で慌てません。
困りごと2 ホームページの住所が長く覚えにくい
無料の範囲だと、ホームページの住所(URL)が「サービス名の後ろに自分の名前が付く」形になることが多いです。長くて覚えにくく、名刺やトラックに書くのにも向きません。
自分専用の住所(独自ドメイン)を使えるようにするには、多くの場合、有料の設定が必要です。また、サービスをやめると住所ごと使えなくなるため、チラシや名刺に印刷した住所が無駄になることもあります。
長く使うつもりなら、「自分の屋号が入った住所を持てるか」「サービスを変えてもその住所を使い続けられるか」を先に確かめておきましょう。
困りごと3 作るのに思ったより時間がかかる
無料サービスの多くは、見本の型を選んで文字と写真を入れ替えていく作り方です。簡単そうに見えますが、実際にやってみると迷うところがたくさんあります。
- どの型を選べば自分の仕事に合うのか分からない
- 何を書けばいいのか、文章が出てこない
- 写真の大きさや向きがそろわず、見た目がちぐはぐになる
- パソコンではきれいでも、スマホで見ると崩れている
仕事から帰ってきて疲れた頭で取り組むと、一晩で終わらず、何週間も手つかずになることもよくあります。作り始める前に、載せたい写真と文章をスマホのメモなどにまとめておくと、作業の時間をかなり減らせます。
困りごと4 作った後、放置してしまう
無料サービスで一番多い悩みは、実は作った後です。最初は気合いを入れて作っても、繁忙期に入ると更新が止まり、気がつけば何年も前の情報のまま、ということがあります。
お客さんは、最終更新の日付や、施工例の古さを意外とよく見ています。古い情報が残っていると「もう営業していないのかな」と思われてしまうかもしれません。
また、しばらくログインしないでいると、サービス側の規約でページが止められる場合もあります。利用規約の「一定期間利用がない場合」の扱いは、一度目を通しておくと安心です。
困りごと5 サービスの変更や終了に振り回される
無料サービスは、運営会社の方針で内容が変わることがあります。無料で使えていた機能が有料になったり、サービス自体が終わったりした例も、これまでにあります。
その場合、ページを別の場所に移す手間がかかり、住所も変わってしまいます。自分では何も悪いことをしていないのに、作り直しを迫られるわけです。完全に防ぐことはできませんが、文章や写真の元データを自分の手元にも保存しておけば、いざというときの負担を減らせます。
サービスの内容や料金は変わることがあります。この記事の内容は一般的な傾向なので、使う前に各サービスの最新の案内を確認してください。
無料サービスを上手に使うために
ここまで困りごとを挙げましたが、無料サービスが向いている場面もあります。たとえば、とりあえず屋号と連絡先だけ載せたページがほしい、自分で触るのが好きで更新も苦にならない、という場合です。
使うと決めたら、次の三つを意識すると失敗しにくくなります。
- 広告を消す・独自の住所を使うなど、有料にした場合の月額を先に把握する
- 文章と写真を先にそろえてから作り始める
- 月に一度など、更新する日を決めておく
まとめ
無料のホームページ作成サービスは始めやすい反面、広告の表示、覚えにくい住所、作る時間、放置、サービスの変更といった点で職人さんがつまずきやすい面があります。「無料で済むか」だけでなく、「長く使い続けられるか」「自分に作って直す時間があるか」で考えてみてください。
自分で作る時間がなかなか取れないという方には、職人ウェブで1ページの試作を無料でお作りしています。比べる材料の一つとして使っていただければ十分です。