数年前、Googleマップ(Googleビジネスプロフィール)の管理画面から、無料でかんたんなホームページを作った職人さんは多いと思います。アドレスが「○○.business.site」で終わるページです。屋号と電話番号、写真を何枚か入れるだけで形になったので、「とりあえずこれで」と名刺やチラシに載せた方もいるでしょう。
このページは、今はもう開けません。ところが、作った本人が気づかないまま、アドレスだけがあちこちに残っていることがよくあります。この記事では、何が起きたのか、放置するとどう損をするのか、どう付け替えればよいのかを順番にまとめます。
Googleで作ったホームページは2024年に終わっています
Googleビジネスプロフィールで作るウェブサイトの機能は、2024年に提供が終わりました。流れは次のとおりです。
| 時期 | 何が起きたか |
|---|---|
| 2024年3月1日 | business.site のページが停止。開くと、お店のGoogleビジネスプロフィールに自動で転送されるように |
| 2024年6月10日 | 転送も終了。開くと「ページが見つかりません」のような表示が出るだけに |
| それ以降 | ページは元に戻らない。作り直すか、別のページに付け替えるしかない |
つまり、2024年6月から2年以上、押しても何も出てこないアドレスが、名刺や車、チラシの上に残り続けている可能性があります。
終了の案内は、当時Googleからメールや管理画面で届いていました。見落としていても不思議ではありません。気づいた今が直しどきです。
放置したままだと起きやすいこと
「もう営業していないのかな」と思われる
お客さんから見ると、ホームページが開けない業者は「閉業したのかも」と感じます。せっかく名刺を取っておいてくれたお客さんや、知り合いから紹介されて調べてくれた人が、そこで連絡をやめてしまうかもしれません。
見比べる材料がなくなる
相見積もりのとき、お客さんはそれぞれの業者を検索して見比べます。隣の業者には施工例や料金の目安が載ったページがあり、こちらはエラー画面。仕事の腕とは関係のないところで差がついてしまいます。
自分では気づきにくい
自分のホームページを自分で開くことは、ほとんどありません。お客さんも「ページが開かなかったよ」とはわざわざ教えてくれません。壊れていることに誰も気づかないまま時間だけが過ぎる、というのがこの問題のやっかいなところです。
自分のページが壊れていないか確かめる方法
まずは今の状態を確かめましょう。スマホで5分あればできます。
- Googleマップで自分の屋号を検索し、お店の情報を開く。「ウェブサイト」のボタンがあれば押してみる
- Googleの検索で屋号と地域名を入れて調べ、出てくるページを開いてみる
- 手元の名刺やチラシに書いてあるアドレスを、スマホで打ち込んで開いてみる
- Instagramや紹介サイトのプロフィールに載せたアドレスも押してみる
どれかで「ページが見つかりません」などのエラーが出たり、アドレスが business.site で終わっていたりしたら、付け替えが必要です。
古いアドレスが残っている場所を洗い出す
Googleマップのウェブサイト欄は、Google側で表示が消えていることもあります。ただ、自分で印刷したり書き込んだりした場所には、古いアドレスがそのまま残っています。次のような場所を思い出してメモしておくと、後の差し替えが楽になります。
- 名刺、ショップカード、お礼カード
- チラシ、ポスティング用の案内
- 車やトラックのマグネットシート、ステッカー
- 見積書・請求書のひな形
- Instagram、Facebook、LINE公式アカウントのプロフィール
- 紹介サイトやマッチングサイトの店舗情報
- 商工会や組合の会員名簿など、ほかの人が載せてくれている情報
印刷物はすぐに刷り直す必要はありません。在庫がなくなったときに新しいアドレスに変える、でも十分です。まずはネット上のものから直しましょう。
新しいページの用意の仕方
付け替える先のページは、主に次の三つから選ぶことになります。
| 方法 | 向いている人 | 気をつけたいこと |
|---|---|---|
| 無料・安価な作成サービスで自分で作る | パソコンやスマホの操作が苦にならず、更新も自分でしたい人 | 広告の表示、長いアドレス、作る時間、放置しやすさ |
| 制作会社に買い切りで頼む | しっかりしたページを一度作り、長く使いたい人 | 最初の費用、あとから直すときの追加費用 |
| 月額制で作って管理してもらう | 作る時間がなく、直したいときに頼みたい人 | 毎月の費用、解約の条件 |
それぞれの費用の目安はホームページ費用の相場、無料サービスでつまずきやすい点は無料ホームページ作成サービスで職人が困りやすいことにまとめています。
business.site の頃に載せていた文章や写真は、もう管理画面から取り出せないことがほとんどです。スマホに残っている施工写真と、Googleマップの口コミが、新しいページを作るときの一番の材料になります。
付け替えの手順
- 新しいページを用意する:屋号・対応地域・できる工事・連絡方法・施工写真の五つが載っていれば、まずは十分です
- Googleビジネスプロフィールのウェブサイト欄を書き換える:管理しているGoogleアカウントでログインし、「プロフィールを編集」の連絡先の欄から、新しいアドレスに変えて保存します。手順はGoogleマップの「ウェブサイト」欄の埋め方で紹介しています
- SNSや紹介サイトのプロフィールを直す:洗い出したネット上の場所を、新しいアドレスに順番に差し替えます
- 印刷物は次に刷るときに直す:名刺やマグネットシートは、在庫がなくなったタイミングで新しいアドレスにします
- もう一度、全部押して確かめる:最初の確認と同じように、スマホで一つずつ開いてみます
Googleの画面は変わることがあるので、ボタンの名前が少し違っても慌てずに「編集」「連絡先」「ウェブサイト」を探してみてください。反映まで数日かかることもあります。
次に同じことが起きないために
今回のことは、職人さんが何か間違えたわけではありません。サービスを提供する側の都合で終わっただけです。とはいえ、同じことはほかのサービスでも起こりえます。次の点を意識しておくと、振り回されにくくなります。
- 自分の屋号が入ったアドレスを使う:サービスを変えても同じアドレスを使い続けられる形だと、名刺を刷り直さずに済みます
- 写真と文章の元データを手元に残す:スマホやパソコンにまとめておけば、作り直しの負担が軽くなります
- 年に一度、自分のページを押してみる:年末や繁忙期の前など、確認する時期を決めておきます
- 誰が管理しているかをはっきりさせる:人に頼む場合も、アドレスの名義やログインの情報がどうなっているかを確認しておきます
まとめ
Googleビジネスプロフィールで作ったホームページ(business.site)は、2024年3月に止まり、6月10日からは開いてもエラーが出るだけになりました。名刺やチラシ、SNSのプロフィールに古いアドレスが残っていると、見つけてくれたお客さんを「もう営業していないのかも」と思わせてしまいます。まずはスマホで自分のアドレスを押して確かめ、残っている場所を洗い出し、新しいページに付け替えるところから始めてみてください。
職人ウェブでは、Googleマップの口コミと施工写真をもとに、新しいページの試作を1ページ無料でお作りしてお見せしています。business.site の頃の屋号と電話番号が分かれば始められるので、付け替え先を考える材料にしてみてください。
