「仕事はあるのに人が足りない」「求人を出しても問い合わせがない」。小さな工務店や一人親方にとって、こうした悩みは珍しくありません。求人誌や求人サイトに載せる方法もありますが、限られた文字数では、職場の雰囲気や親方の考えまではなかなか伝わりません。
そこで役に立つのが自社のホームページです。この記事では、求人にホームページが効く理由と、応募を考えている人に向けて何を載せればよいかを紹介します。
応募する人の多くは会社のことを調べている
求人を見て「ちょっと気になる」と思った人は、応募の前に会社の名前で検索することが多いものです。特に職人の仕事は、現場で親方や先輩と長い時間を一緒に過ごします。どんな人と働くのか、きつすぎないか、ちゃんと教えてもらえるのか。応募する側は、そこが一番知りたいところです。
検索しても何も出てこなければ、「実態が分からないからやめておこう」となりかねません。逆に、仕事の様子や親方の顔が見えるページがあれば、それだけで応募への一歩を後押しできます。
求人誌や求人サイトだけでは伝わりにくいこと
求人の掲載枠は、給与・勤務時間・休日などの条件を書くだけでいっぱいになりがちです。条件だけを並べると、どうしても大きな会社の方が見栄えがします。
一方、小さな会社や親方のところには、条件の表だけでは伝わらない良さがあります。
- 親方が直接、一から技術を教えてくれる
- いろいろな現場を経験でき、早く一人前を目指せる
- 地元の現場が多く、移動の負担が少ない
- 家族の用事などに融通をきかせてもらいやすい
こうした良さを、写真や言葉でじっくり伝えられるのがホームページの強みです。求人サイトには条件をまとめ、詳しくは自社のページで、という使い分けもできます。
求人ページに載せたいこと
仕事内容を具体的に
「塗装工事全般」だけでは、未経験の人には想像がつきません。最初の数か月は何をするのか、どのくらいで何ができるようになるのか、段階を追って書いておくと安心してもらえます。
一日の流れ
朝の集合時間、現場への移動、休憩、片付け、帰る時間までを時間の順に書いてみましょう。実際に働く姿が浮かびやすくなります。
| 時間の例 | 内容の例 |
|---|---|
| 朝 | 事務所または現場に集合、その日の段取り確認 |
| 午前 | 作業(見習いのうちは準備・片付け・補助が中心) |
| 昼 | 休憩 |
| 午後 | 作業、途中で小休憩 |
| 夕方 | 片付け・清掃、翌日の準備をして解散 |
上の表はあくまで書き方の例です。実際の時間や流れは、自分の現場に合わせて書いてください。
給与と待遇の考え方
金額はもちろん、「日給か月給か」「雨の日はどうなるか」「どうなったら上がるのか」を書いておくと、応募する側が不安に思う点を先に解消できます。道具や作業着の支給、資格取得の手助けがあれば、それも大切な情報です。
親方や先輩の人柄
顔写真と一緒に、この仕事を始めたきっかけや、どんな人に来てほしいかを親方自身の言葉で書くと、求人票にはない温度が伝わります。先輩がいれば、入ったころの話を一言もらうのもよいでしょう。
応募の方法と、その後の流れ
いきなり面接ではなく、「まずは電話やメッセージで話を聞くだけでも大丈夫」と書いておくと、気軽に連絡しやすくなります。見学ができるなら、それも書いておきましょう。
求人の内容を書くときの注意
給与や勤務時間などの労働条件は、実際と違うことを書かないよう注意してください。求人の表示や労働条件の明示には守るべき決まりがあります。細かな書き方に迷う場合は、ハローワークや社会保険労務士などの専門家に確認すると安心です。
また、「アットホームな職場」「やる気があれば誰でも」といった、どの会社にも当てはまる言葉だけでは、かえって実態が見えにくくなります。できるだけ具体的な場面や数字(実際の休日の日数など、確かなもの)で書くことを意識しましょう。
お客さん向けのページが求人にも効く
求人のためだけのページでなくても、施工例やお客さんの口コミが載ったページは、働く人にとっても大事な判断材料になります。「この会社はきちんとした仕事をして、お客さんに喜ばれているんだ」と分かれば、ここで技術を学びたいと思ってもらえるからです。
また、応募を迷っている人は、ページを何度も見返しながら考えることがあります。施工例が新しいものに入れ替わっていたり、季節ごとの現場の様子が載っていたりすると、「ちゃんと仕事が続いている会社だ」と感じてもらえます。求人の時期だけ慌てて整えるより、ふだんから少しずつ手を入れておく方が効果的です。
お客さん向けのページの中に「一緒に働く仲間を募集しています」という枠を一つ設けるだけでも、求人の入口として役に立ちます。
まとめ
職人の求人では、応募する人の多くが事前に会社のことを調べます。条件だけでは伝わらない仕事の中身、一日の流れ、親方の人柄をホームページで見せることで、「ここなら話を聞いてみたい」と思ってもらいやすくなります。まずは今の仕事ぶりが分かるページを用意し、その中に求人の枠を設けるところから始めてみてはいかがでしょうか。
職人ウェブでは、施工写真や口コミをもとにした1ページの試作を無料でお作りしています。今の仕事ぶりがどう伝わるか、まずは見てから考えていただければ十分です。