外壁塗装や屋根の修理、水回りのリフォームなど、金額が大きめの工事では、お客さんが2〜3社から見積もりを取ることは珍しくありません。いわゆる相見積もりです。見積書の金額が近いとき、最後の決め手になるのは「どちらが安心して任せられそうか」という印象です。
その印象をつくる材料の一つがホームページです。見積もりをもらった後、お客さんは家に帰ってから業者の名前を検索し、比べます。ここでは、比べられたときに選ばれやすいホームページに載っていることを七つに分けて紹介します。
お客さんは見積もりの後にホームページを見ている
見積もりの場では、職人さんの説明を聞いて「なるほど」と思っても、家族と相談するときには細かいことを忘れてしまいがちです。そこで改めて業者を調べ、「この会社はどんな仕事をしているのか」「前に頼んだ人はどう言っているのか」を確かめます。
このとき、ホームページがなかったり、情報が少なかったりすると、判断の材料は見積書の金額だけになります。金額だけで比べられると、どうしても安い方が有利です。価格以外の良さを伝える場所として、ホームページが役に立ちます。
選ばれやすいページに載っている7つのこと
1. 料金の目安
「一式○円」と言い切る必要はありませんが、「一般的な二階建ての外壁塗装で、おおよそこのくらいから」「エアコン一台の取り付けは、この範囲が多い」といった目安があると、お客さんは見積書の金額を受け止めやすくなります。目安と実際の見積もりの差がなぜ出るのかを一言添えておくと、さらに親切です。
2. 施工例と説明
写真だけでなく、「築何年くらいの家で、どんな傷みがあり、何をしたか」を短く添えると、自分の家と重ねて見てもらえます。工事の種類ごとに一件ずつでもあれば十分です。
3. 代表や職人の顔と経歴
家に上がってもらう仕事では、「どんな人が来るのか」がとても気にされます。顔写真、この仕事を始めたきっかけ、何年やっているか、持っている資格などを載せると、初めて会う相手への不安がやわらぎます。
4. 工事の流れ
問い合わせから見積もり、工事、支払い、その後の点検までの流れを順番に書いておくと、お客さんは先の見通しを持てます。「見積もりの後に断っても費用はかかりません」と書いてあるだけで、気持ちが楽になる人もいます。
5. 保証やアフター対応
工事の後に不具合が出たらどうしてくれるのか。保証の期間や内容、点検に来てくれるかどうかは、比べるときの大事な項目です。自社で約束できる範囲を、正直に書いておきましょう。
6. お客さんの口コミ
Googleマップなどに寄せられた口コミを紹介しておくと、自分で「いい仕事をします」と言うよりも説得力があります。実際にいただいた口コミを、手を加えずに載せることが前提です。
7. 対応地域と連絡方法
「どこまで来てくれるのか」「電話が苦手ならメッセージでも相談できるのか」がはっきりしていると、追加の質問をしやすくなります。電話番号はスマホで押せばそのままかけられるようにしておきましょう。
七つすべてを最初からそろえる必要はありません。まずは施工例と顔写真、連絡方法の三つから始めて、少しずつ足していく形でも十分に違いが出ます。
見積書とホームページの内容をそろえる
せっかくホームページを用意しても、見積書と言っていることが食い違っていると、かえって不信感につながります。たとえば、ホームページでは「保証あり」と書いているのに見積書に記載がない、ホームページの屋号と見積書の屋号が違う、といったことです。
| 確認したい項目 | ホームページ | 見積書・名刺 |
|---|---|---|
| 屋号・会社名 | 同じ表記か | 同じ表記か |
| 電話番号・住所 | 最新のものか | 最新のものか |
| 保証の内容 | 書いてある範囲 | 同じ範囲で書かれているか |
| 料金の目安 | 目安として示している | 目安との差を説明できるか |
見積書を渡すときに「詳しい施工例はホームページに載せています」と一言添えると、お客さんが検索する手間が省け、ほかの業者と見比べられる前に自分のページを見てもらえます。
書かない方がよいこと
比べられることを意識するあまり、次のようなことを書いてしまうと逆効果になることがあります。
- ほかの業者を悪く言う内容
- 根拠のない「地域一番」「どこよりも安い」といった言い方
- 実際には対応していない工事まで「何でもできます」と並べること
- いつ終わるか分からない「期間限定」のあおり
根拠のない最上級の表現や、実際と違う価格の表示は、お客さんの信用を失うだけでなく、表示に関する決まりに触れるおそれもあります。書くときは事実に基づいた言い方を心がけましょう。
まとめ
相見積もりで最後に選ばれるかどうかは、金額だけでなく「任せて大丈夫そうか」という安心感で決まることが多いものです。料金の目安、施工例、顔と経歴、工事の流れ、保証、口コミ、連絡方法。この七つがそろったホームページは、見積書だけでは伝えきれない良さを補ってくれます。
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